■運営者プロフィール
高井明彦(30代・自己破産経験者)
まだ20代半ばだった頃、それまで勤めていたデザイン事務所を辞め、新天地を求めて自分の事務所を立ち上げました。法人化はせず、自分が代表者兼チーフデザイナー、妻がデザインアシスタント兼事務関係という二人三脚で順調にクライアント数を増やしていきました。
しかし独立から約2年半後、メインの取引先がいきなり倒産したことにより状況が一変しました。信頼していた取引先だけに売掛金が相当多額に上り、それが回収できなかったのは、まだ年商2500万円程度の私の事務所には致命的ともいえる出来事でした。
それも困ったことに、ちょうど当時は物販業メインの事業拡大に乗り出していたところで、先行投資として消費者金融やビジネスローンから多額の借入れをしていたタイミングでした。アコムやプロミス、それにインターなどを含めて500万円を超える借入れがあったと記憶しています。
この取引先の倒産をきっかけにし、アテにしていた売掛金が回収できず新事業も途中キャンセルになり、返済のために新たな借入れをするという典型的な自転車操業パターンに陥っていきました。特にサラ金からの借入れ金利は高く、負債は約680万円にまで膨らみました。
結局、事務所を畳んで処分できる物をすべて処分し、妻がパートに出るなど努力はしましたが、もはや個人が返せる金額ではありませんでした。
もう何もかも嫌になり、夜逃げか死ぬしかないのかと本気で考え始めたころ、たまたま電車の車内広告で無料法律相談の案内を見て、もうどうにでもなれと相談に行ったのが転機でした。その後は弁護士の先生にサポートを受けて、思っていたよりスムーズに自己破産から免責決定に至りました。
そして今は、雇われの身分ではありますがデザイン業を再開しています。諦めない以上、また再起のチャンスは巡ってくるでしょう。そのときに備え、仕事の幅を広げるためにインターネット系のスキルも習得中です。
どん底の人生を経験し、改めて思うことは「自己破産は逃げではなく、前向きに人生を再建する手段なのだ」ということです。正直言って私は自己破産という選択をしなければ、どうなっていたか分かりません。
残念ながらテレビや週刊誌など多くのマスコミは破産を面白おかしく書き立てるだけです。まるで「自己破産すれば人間として終わり」のように扱っているのを見ると怒りを感じます。
そこで私自身、世間の誤解や無理解を少しでもなくすためにサイトを作り、正しい情報を伝えていこうと考えたのです。まだまだ分かりにくい面もあるかと思いますが、最後までお付き合いください。